2021.03.04 /

デザインツールとプロトタイピングツール。ウェブデザイナーが使うべきツールって何?

デザインツールとプロトタイピングツール

ウェブデザインを制作するツールには様々なものがあります。
代表的なデザインツールといえば昔から重宝される「Adobe Photoshop」や「Adobe illustrator」が挙げられます。
そして近年のウェブデザイン制作では「Adobe XD」「Figma」「Sketch」といった、いわゆるプロトタイピングツールというものが使われるケースも多くなってきました。
どれもウェブデザインを制作するツールであることには変わりありませんが、それぞれ特性があります。

デザインツールの特性

「Photoshop」や「illustrator」のようなデザインツールはウェブデザインに限られない用途で使える万能デザインツールです。
優れたレタッチ性能やベクター描画機能で、精巧なディテールのデザイン制作ができます。

デザインツールの優れている点

  • 細部まで作り込んだパーツの制作からレイアウトまで一元化して行える
  • レイヤーを整理整頓しやすい
  • ドキュメントのカラープロファイル設定ができる
  • 画像書き出しの詳細な設定ができる

プロトタイピングツールの特性

「XD」「Figma」「Sketch」のようなプロトタイピングツールは、ウェブデザインに特化して効率化されたデザイン制作機能と、複数人のチームで共同作業する共有機能に優れたツールです。
また、デザイン制作だけではなくワイヤーフレームの設計から確認とフィードバックまであらゆる製作工程を一元化して同一のツール内で行うことができます。
更にノーコーディングでページ遷移やモーションなど本番とほぼ同じ動作をする「プロトタイプ」を簡単に作れるので、ワイヤーフレームの段階からクライアントさんにイメージを伝えやすく認識のズレが発生しにくくなります。

プロトタイピングツールの優れている点

  • ウェブデザインのあらゆる行程を一元化できる
  • チームメンバーやクライアントとの共有が容易で、共同で作業ができる
  • 一貫性を持たせたデザインを効率的に作成できる
  • レイアウトツールとしての操作感が優れている
  • プロトタイプを簡単に作れる

ウェブデザイナーは何を使うべきか?

結論を言えばどれを使っても良く、どれも使えるべきだと思います。

例えばワンストップで請け負う案件や小規模なプロジェクトの場合は、画材として考えてデザイン制作の部分だけに焦点をあてれば、デザインツールが有用なケースも多いと思います。
特にLPのような精巧なディテールが求められ、単体ページで完結するためパーツの一貫性がそこまで求められない案件などは、PhotoShopが使い勝手が良かったりします。

複数の設計者やデザイナーが共同で作業を行うプロジェクトであったり、複数ページのデザイン制作の時に一貫性や汎用性の高い設計を効率良く行いたいときは、プロトタイピングツールが有用なケースが多いです。

案件や要件に応じて適したツールを選択する柔軟さと、それらを使いこなすテクニックがウェブデザイナーに求められるものではないかと思います。

以上、ご通読ありがとうございました。

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